家計簿で節約を楽しむ!手書きでつけるメリットや続けられるコツを紹介
家計/貯金
- 投稿日:2022.07.20
家計簿は家計の収支を見直す際に役立ちますが、どのようにつけたら良いのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。最近ではスマホで簡単に管理できる家計簿アプリも登場しています。ただ、手書きでつける家計簿にはアプリにはないメリットがあります。本記事では、手書きで家計簿をつけたいと思っている人へ、手書きで家計簿をつけるメリットや挫折せずに続ける方法について紹介するので、ぜひ参考にしてください。
家計簿を手書きでつけるメリット
家計簿を手書きでつけるメリットは以下の4つです。それぞれの内容について詳しく紹介します。
- ・「書く」ことで家計をより意識できる
- ・自分の好きなデザインを選べる
- ・記録として残しておける
- ・家計簿に日記などもつけられる
「書く」ことで家計をより意識できる
自分の手で「書く」ことで、実際にどのくらいお金を使ったのか、また今月の収入に対して支出が多くなっていないかなどを意識できます。レシートなどを見ながらコツコツと書くことで、「こんなに使っていたのか」などとお金の使い方を実感するようになります。このような行動こそが家計の見直しにつながるのです。
自分の好きなデザインを選べる
市販されている手書きの家計簿ノートには多くの種類があり、自分の好きなデザインのノートを選べます。自分の好きなデザインのノートを利用することで、気分もわくわくしますよね。家計簿は楽しく続けられるポイントになるので、ぜひ自分の好きなデザインの家計簿ノートを探してみましょう。家計簿ノートを選ぶ際にはデザインも大切ですが、サイズにもこだわりたいところです。使いやすいサイズを選ぶことで、持ち運びも億劫でなくなります。
記録として残しておける
アプリやパソコン(エクセル)などのデータは、何らかの拍子に消えてしまう可能性があります。家計簿ノートであれば、捨てない限り内容が消えることはありません。家の中の決まった場所に置いておくことで、紛失の心配を避けられる点も家計簿を手書きでつけるメリットです。
家計簿に日記などもつけられる
家計簿ノートには、日記と一体型になっているものもあります。家計簿とともにその日にあったことや、今後やるべきことなどを記載しておくことで、うっかりミスを防ぐこともできます。さらには、子どもが小さい場合は子育て日記としても使えます。何年か後に見直したとき、家計の流れとともに子どもの成長も振り返れることも、手書きで家計簿をつける一つの楽しみではないでしょうか。
家計簿を手書きでつけるデメリット
家計簿を手書きでつけるにあたっては、メリットばかりではなくデメリットもあります。3つのデメリットについても紹介します。
- ・持ち運びが不便
- ・自分で計算するのが大変
- ・細かい支払いを管理して記入する必要がある
持ち運びが不便
家計簿を持ち歩く人にとって、荷物が増える点がデメリットに感じるかもしれません。家計簿を持ち歩くならば、鞄の中がかさばらないようなコンパクトなサイズの家計簿ノートがおすすめです。しかし、あまりに小さすぎると「書きにくい」というデメリットが新たに生じるので、書きやすさと持ち運びやすさの2つの観点で家計簿ノートを選びましょう。
自分で計算するのが大変
家計簿アプリやパソコンと違い、手書きの家計簿は自分で電卓をたたいて計算しなければいけません。もしどこかで間違ってしまうと、最終的にいつどこで間違ったのかを探す手間もかかります。慣れないうちは計算ミスを起こす可能性があるので、できるだけチェック機能がついている電卓を使って確認しながら家計簿をつけていくことをおすすめします。
細かい支払いを管理して記入する必要がある
インターネットが当たり前の現在ではさまざまな支払い方法があります。キャッシュレス決済の普及に伴い、現金払いだけではなく電子マネーでの支払いを選べるお店も増えているため、支払い別に細かく管理し、書き写すなどの作業が負担に感じる人もいるかもしれません。また、家計簿をつけるにあたってレシートを保管しておく必要があるため、財布の中がレシートでかさばってしまうデメリットもあります。
手書きとアプリはどちらがおすすめ?
家計簿をつけるにあたって、手書きでつける方法とアプリを利用する方法のどちらが良いのでしょうか。ここからはアプリを利用する際のメリット・デメリットを紹介するとともに、手書きの家計簿とアプリに向いている人はどのような人なのか考えてみました。
それぞれのメリット・デメリットを生かして利用する
手書きで家計簿をつけるメリットは、ノートに書くことでより家計を意識していけることなどが挙げられます。デメリットは持ち運びが不便だったり、自分で計算するのが面倒などといった点です。
家計簿アプリにもメリットとデメリットが存在します。家計簿アプリの魅力は手軽に利用できることです。ですが、機能を十分に使いこなせないことや、機種変更の際にきちんとデータが移行されないと継続して利用できない点はデメリットといえます。ただ、家計簿アプリも利用することで効率的に使うこともできます。例えば、家計簿アプリでは日々の支出をメモとして記録し、収入を含めた全体の家計の収支は手書きで行うといった方法です。
関連記事:「一度使うとやめられない人続出!家計簿アプリを使うメリットは?選び方のコツも伝授!」
手書きが向いている人・アプリが向いている人
手書きの家計簿が向いているのは、以下のように自分で手を動かして管理することが好きな人ではないでしょうか。
- ・レシートや請求書がきちんと保管できる人
- ・手を動かし、書くことが好きな人
- ・自分の好きな方法で家計簿をつけたい人
家計簿アプリはアプリを使い慣れている人は抵抗なく使用できるでしょう。具体的には以下のような人です。
- ・銀行口座との連携を安全に行うためのセキュリティ設定ができる人
- ・機種変更の際にスムーズにデータの移行ができる人
- ・レシートなど紙で残しておくことが好きではない人
- ・アプリをストレスなく使える人
家計簿ノートのおすすめの選び方
手書きで家計簿をつけようと思っている人に、おすすめの家計簿ノートの選び方を3つご紹介します。
- ・管理の仕方で選ぶ
- ・日記もつけられる家計簿ノートを選ぶ
- ・ポケット付きの家計簿ノートを選ぶ
管理の仕方で選ぶ
自分がどのように記録したいのかを考えてみましょう。手書きの家計簿ノートを選ぶ際は、「細かく記録したいのか」「大まかに記録したいのか」で選ぶ商品が変わります。
細かく記録したい場合は、固定費や変動費といった大まかな項目だけでなく、その内容まで詳細に分かれているものを選びましょう。大まかに記録するなら、項目はざっくりと分かれているか、ある程度自分の好みにカスタマイズ出来るものがおすすめです。長く続けるためにも、自分にあった管理ができる家計簿ノート選びをしましょう。
日記もつけられる家計簿ノートを選ぶ
日記や手帳と一体型の家計簿ノートを選ぶことで、日々のメモや記録、スケジュール管理もできます。手帳一体型なら、サイズも小ぶりなため、出先やランチどきでスケジュールを確認しながら家計簿をつけることができ、空いた時間を有効に使えます。さらに前月や前週との比較もできるため、今週は支出が多いから来週は控えようといった目標を立てることもできます。
ポケット付きの家計簿ノートを選ぶ
家計簿ノートにはポケットが付いたものもあります。ポケット付きの家計簿ノートにレシートを入れておくことで、あわせてレシート管理もできます。また、レシートを家計簿ノートのポケットに入れておけるため、財布の中がレシートでいっぱいになることを避けられる点もメリットです。
家計簿ノートの項目の決め方
家計における支出は大きく「固定費」と「変動費」に分類されます。そしてそのなかでさらに細かく項目が設定されています。どのような項目があり、自分に必要な項目はどれかをまず把握しておきましょう。
固定費を把握する
固定費には以下のものがあり、基本的に毎月発生する費用は固定費に該当します。支出の中でも大きな割合を占めることが多く、固定費から見直すことが家計の見直しのポイントです。
項目 | 内容 |
---|---|
住居費 | 家賃、管理費、住宅ローン |
水道光熱費 | 電気・ガス、水道代 |
保険料 | 民間の生命保険(死亡保険・医療保険・学資保険・個人年金保険など)の保険料 |
通信料 | インターネット回線通信料、携帯電話利用料、固定電話利用料 |
車両費 | ガソリン代、自動車保険料、車検代、法定点検費用、自動車税、駐車場代 |
学費 | 幼稚園の費用や小学校から大学の授業料 |
税金 | 所得税、住民税、社会保険料(国民健康保険料や国民年金保険料) |
習い事 | 子どもの習い事の費用、塾代、そのほか家族が通っている習い事の費用 |
交通費 | 通勤費や通学費 |
お小遣い | 家族それぞれのお小遣い |
その他 | 新聞代など定期購入しているものの費用 |
変動費を決める
変動費は毎月発生せず、その都度必要となる費用が該当します。具体的には以下のようなものが挙げられます。
項目 | 内容 |
---|---|
食費 | 食料品代、外食費 |
日用品費 | トイレットペーパーなどの消耗品、掃除用品代、キッチン用品代 |
医療費 | 通院費、入院費、医薬品代 |
被服費 | 洋服の購入費用、クリーニング代など |
美容費 | 美容院代や化粧品代、ネイルサロンやエステ、リラクゼーションサロンの利用料 |
趣味・娯楽費 | 書籍やコレクションの購入費用、映画鑑賞代、レジャー費用など |
交際費 | 飲み会の費用、お祝いの際のご祝儀、 プレゼント代、葬儀の際の香典代 |
雑費 | その他の少額費用 |
また、生活家電の買い替えにかかる費用も変動費に含まれます。家電によっては高額になるケースも多く、買い替え時期を把握しておきたいところです。その分の費用を貯金しておくなど事前に準備しておきましょう。
家計簿ノートを続けるコツ
自分は手書きで行う家計簿ノートが向いているとわかったものの、早々に挫折してしまいそうだと感じている人もいるのではないでしょうか。家計簿ノートを続けるためのコツには3つのポイントがあります。
- ・家計簿をつける目的を明確にする
- ・項目を増やしすぎない
- ・家計簿は1ヵ月単位で集計する
家計簿をつける目的を明確にする
家計簿をつける目的を明確にすることが大切です。例えば住宅の購入を考えているなら、以下のような形で目的を整理していきましょう。
- ・何歳までに購入したいのか
- ・住宅を購入するのに必要な自己資金はどのくらいか
また子どもが大きくなるにつれ、いつまでにどのくらい貯めるなどといった目標をたてるなど、家計簿ノートで家計を見える化することも効果的です。
項目を増やしすぎない
家計簿ノートで使用する項目を増やしすぎると複雑になり、「この費用はどの項目に該当するのだろう」と悩み、挫折してしまうでしょう。ある程度大雑把で良いと考えている人にとっては、細かい項目設定は負担になります。そういった人は、「最終的にいくら残れば良い」といった額を設定しておき、逆算して考える方法を取り入れてみましょう。
1カ月ごとに家計簿をつける
家計簿ノートを続けるポイントは、1カ月ごとにつけることです。1カ月ごとであれば、たとえ赤字でも、すぐに修正できます。まずは1カ月続けてみること、そして1カ月続けられたら、年間の家計の流れを知るためにもう1カ月続けてみようと思えるようになるはずです。
家計簿をつけることで本当に必要なものが見えてくる
家計を見直す際には、むやみやたらに節約をしていても辛く感じるだけで、続けることはできません。その点、家計簿をつけることで家計を見える化でき、実際には必要のない費用が明確にわかるようになります。必要でない費用を削ることについては、苦痛に感じることはないでしょう。
家計簿は楽しみながら節約するための第一歩として取り入れ、はじめて見てはいかがでしょうか。また、その際には家計簿をつけているだけで満足するのではなく、無駄な出費がなかったかどうかを必ず振り返ってみることも大切です。なかなか家計簿が続かない、もしくは家計簿をつけているけど家計の改善で悩んでいる人は、ぜひ家計の改善ポイントがわかる診断を利用してみてください。
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この記事を書いた人
新井智美/トータルマネーコンサルタント
この記事を書いた人
新井智美/トータルマネーコンサルタント
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績 は2,000本を超える。
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