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わが家の水道代、もしかして高い?世帯人数別の平均額と比較してみよう

家計/貯金

  • 投稿日:2022.08.10

水道料金はここ数年で、全国的に値上がりが相次いでいるのをご存知でしょうか。中には、25%以上値上げされた自治体もあります。そのため水道代の請求金額をよく見ると、以前より高くなっていると感じる人がいるかもしれません。

一般社団法人 水の安全保障戦略機構らが行った調査によると、今後の人口減少に伴い、2043年には全国の水道料金値上げ率が現在の43%まで上がる可能性があるという結果も報告されています。そこで今回の記事では、現時点での全国水道代の平均額を探りつつ、今すぐ始められる節水方法や、水道代の節約ポイントを紹介します。

全国の水道代、平均月額はいくら?一人暮らしなら2,246円、2人家族なら4,344円!

はじめに、現在の上下水道代の全国平均額を把握しておきましょう。総務省統計局「2021年 家計調査 家計収支編」によると、世帯別の全国平均額は下記の通りです。

【人数別・上下水道料の1カ月の平均額】

1人2人3人4人5人6人
2,246円4,344円5,749円6,465円7,307円9,190円

水道料金は、2カ月に1回請求されるのが一般的です。上記の金額は1カ月分となるため、一人暮らしの場合は「2,246円×2=4,492円」が、全国平均の上下水道代となります。2人世帯で2カ月分なら「4,344円×2=8,688円」が平均額です。

水道代が光熱費の25%内に収まれば平均並み!

また同調査によれば、2人以上の世帯で1カ月あたりのガスや電気、光熱・水道代の合計平均額は2万1,530円で、2人以上の世帯の水道代平均額は5,412円でした。水道代が光熱費を占める割合は、約25%となる計算です。

ガスや電気などの他の光熱費と合わせて、水道代の割合が25%程度に収まっていれば平均並みといえるでしょう。もしそれ以上の割合を占める場合は、水を使いすぎている可能性があるため、節水を心がけてみるのがよいかもしれません。しかし水道代の金額が平均よりも大幅に高くなっている場合は、水漏れしている可能性もあります。念のため、自宅の水道を確認してみましょう。

地域別の水道代の平均

水道代の平均額は僅差であるものの、それぞれの地域で差があります。地域別の平均額も押さえておきましょう。

全国平均額【一人暮らしの場合】2,246円
関東地方2,713円
北陸・東海地方2,209円
近畿地方2,069円
中国・四国地方2,443円
九州・沖縄地方2,235円
全国平均額【2人以上の世帯の場合】5,412円
北海道5,557円近畿地方5,266円
東北地方6,234円中国地方5,579円
関東地方5,514円四国地方4,559円
北陸地方6,282円九州地方5,111円
東海地方4,967円沖縄地方4,470円

東京は安い、北海道は高いって本当?水道料金には地域差あり!

上記で紹介したように、水道料金は地域によって差があります。ウォーターサーバーの比較サイト・ミズコム編集部が運営するサイト「水と暮らす」によると、全国1345市町村の水道料金を調査した結果、水道料金が一番安い地域と一番高い地域における料金差は約6,000円となりました。全国の水道料金ランキング、トップ3とワースト3は以下の通りです。

水道料金ランキング

ベスト3
1位神奈川県
2位高知県
3位静岡県
ワースト3
1位青森県
2位北海道
3位山形県
出典:水と暮らす「水道料金ランキング!1345市町村の順位を公開、6,000円の差も」

地域によって水道料金が異なる理由は、地方自治体それぞれが独自で水道事業を運営しており料金水準にも大きな地域差があるためです。人口減少に伴い、水道利用者が少ない地域の料金が高くなりやすい傾向にあります。

水道料金の計算方法は?基本料金+使用量に応じて算出

水道料金は、「基本料金+従量料金」で構成されています。基本料金は、使用した水量に関わらず課金されるものですが、メーターの口径(サイズ)によって金額に変動があります。

また従量料金は、使用した水量に応じて課金されるもので、使用量区分別に定められています。水道の検針は2カ月ごとに行われ、自治体によって奇数月と偶数月の検針に分かれているのが一般的です。検針票に記載されている水量を2で割れば、1カ月当たりの水量の目安が分かります。

【4人家族でシミュレーション】一般家庭の上下水道料金を計算してみよう

東京都水道局の公開データによれば、世帯人員別の1カ月当たりの平均使用水量は以下の通りです。

世帯人員別の1カ月当たりの平均使用水量

世帯人員1人2人3人4人5人6人
使用水量8.2m³15.9m³20.7m³25.1m³27.5m³33.5m³
出典:東京都水道局「水道料金・下水道料金の計算方法(23区)」

上記の平均水量から、仮に東京都内の4人家族が一般家庭用のメーター口径20mmで2カ月51m³使用した場合の水道・下水道料金の計算をしてみましょう。

【手順1】上水道の料金を求める

使用水量を2分の1にして、1カ月あたりの使用水量を求めます。2カ月で51m³の場合は端数が生じるため、1カ月目は26m³、2カ月目は25m³とします。

水道料金の計算式は「基本料金+従量料金×消費税1.10」となり、1円未満の端数は切り捨てます。東京都水道局の場合、メーター口径20mmの基本料金は1,170円となります。

まずは1カ月目26m³の従量料金を求めます。

1~5m³0円×5m³=0円
6~10m³22円×5m³=110円
11~20m³128円×10m³=1,280円
21~26m³163円×6m³=978円
小計2,368円

次に、2カ月目25m³の従量料金を求めます。

1~5m³0円×5m³=0円
6~10m³22円×5m³=110円
11~20m³128円×10m³=1,280円
21~25m³163円×5m³=815円
小計2,205円

従量料金を基本料金と合わせると、2カ月分の合計金額は以下となります。
(基本料金1,170円×2カ月分)+(従量料金2,368円+2,205円)×消費税1.10=7,604円

【手順2】下水道の料金を求める

次に下水道の料金です。まず、1カ月目26m³の従量料金を求めます。

0~8m³560円
9~20m³110円×12m³=1,320円
21~26m³140円×6m³=840円
小計2,160円

続いて2カ月目25m³の従量料金を求めます。

0~8m³560円
9~20m³110円×12m³=1,320円
21~26m³140円×5m³=700円
小計2,020円

下水道料金の計算式は、料金表に基づき算定した金額に「1.10」をかけます。(1円未満の端数は切り捨て)上記の金額を合わせると、2,160円+2,020円×1.10=4,396円となります。

【手順3】上水道と下水道の料金を合算する

前段で算出した上水道の料金7,604円と、下水道の料金4,396円を合算すると、2カ月51m³使用した場合の上下水道の料金は1万2,000円です。ちなみに下水道は、水量を計るメーターが存在するわけではなく、上水道の使用水量がそのまま排除汚水量として下水道に流れたとみなされて計算する仕組みです。

水道代を節約できる3つのポイント

水道は従量料金制のため、使えば使うだけ料金が高くなります。日常生活の中で節水を少しでも心がけるだけで、毎月の水道代を安くできます。ただし、水は生活に必ず必要なもののため、無理な節水は長続きしません。水道代を安くしたい場合は、毎日の生活の中で節水を持続することが重要です。ここからは、無理なく節水できる3つのポイントを紹介します。

シャワーを10分短縮すると約120リットルの節約!お風呂の残り湯も再利用を

東京都水道局が実施した「平成27年度 一般家庭水使用目的別実態調査」によると、家庭における水の使用用途の内訳は以下の通りです。

※東京都水道局「家庭における水の使用用途の内訳」を参考に筆者が作成

お風呂での使用率が圧倒的に高いことから、水道代を節約するためのポイントは「お風呂での水の使い方」にあることがわかります。シャワーの水を流しっぱなしにしていると、15分間で約180リットル分の水になるともいわれ、これは浴槽1杯分とほぼ同じ量です。シャワーの時間を約5~10分以内に収めるだけでも、約60~120リットルの節水になります。

浴槽にお湯を貯めている家庭は、残り湯を洗濯や掃除などに活用するのもよいでしょう。貯めておけば、災害時のトイレ用水としても役立ちます。ただし小さなお子さまがいる家庭では、お風呂の残り湯で溺れる事故が起きる可能性もあるため、しっかりと対策を立てておきましょう。

賃貸マンションなら節水シャワーヘッドの交換も有効!節水アイテムを活用する

賃貸マンション等に住んでいる方の場合は、節水ができるシャワーヘッドに付け替えをおすすめします。節水シャワーヘッドは、水が出てくる穴を小さくしたり穴の数を少なくしたりすることで、出る水の量を押さえて水圧を上げる仕組みです。高額なシャワーヘッドほど、塩素除去など節水以外の機能も充実しています。利用する水量が抑えられるうえ、節水はもちろんガス代の削減にもつながります。

一般家庭の蛇口に取り付けて水の流出量を調整する「節水コマ」も効果があります。通常、蛇口の内部には「コマ」と呼ばれる部品があり、そのコマが水の流れを止めています。節水コマは東京都水道局が開発した節水アイテムで、無料で配布されているもののほか、ホームセンターなどでも手に入ります。水道蛇口の開度によっては、通常のコマ使用時の最大50%まで節水が可能となります。

汚れや衣類の性質に合わせて、洗濯機は基本「すすぎ1回」で回す

お風呂の残り水を洗濯に使うことに抵抗がある方は、洗濯のすすぎを1回にするという節水方法もあります。すすぎ1回だと洗剤残りが心配という方は、「すすぎ1回でOK」と表示された洗濯用洗剤を選ぶようにしましょう。洗濯機メーカーによれば、すすぎを1回にすることで、節電効果はそこまで高くないものの節水にはつながるとのことです。衣類の性質や汚れに合わせて、すすぎ回数を調節することから始めましょう。

水道は使えば使うほど料金単価が上がる!使用量を意識して節水に取り組もう

電気やガスと異なり、水道は利用した分だけ料金が上がっていきます。これは使用量が増えれば単価が高くなるという「逓増料金制」によるものです。日常生活の中で、できる限り節水を心がけるだけで毎月の水道代を少しずつ減らすことができます。節水をしながら水道代の推移を観察すれば、家庭の水道利用状況が把握でき、改善が必要かどうか判断できるようになるでしょう。

中島 翔/CWC株式会社代表取締役

この記事を書いた人
中島 翔/CWC株式会社代表取締役

この記事を書いた人
中島 翔/CWC株式会社代表取締役

日本証券アナリスト、ファイナンシャルプランナー。 あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワード、オプショントレーディングに従事。その後国内大手仮想通貨取引所Coincheckでトレーディング業務、新規事業開発に携わり、NYのブロックチェーン関連のVCを経てCWC株式会社を設立。